Solaris10 qpopper4.0.9

IBM eServer xSeries 235 Solaris^TM 10 x86 1/06
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qpopper4.0.9 (postfix編)

POP Before SMTPのための pop3 ( 110/tcp ) と、暗号化(SSL)対応のための pop3s ( 995/tcp )を設定する。
また、Maildir形式に対応させるために、パッチも適用する。



トラブル：

パッケージフリーウェア(http://www.sunfreeware.com/)の binutils-2.17-sol10-x86-local
でインストールされる sprit を使用していると、インストールされる popper バイナリが、
257MBという巨大なサイズの、うまく動作しない役立たずなものになってしまう。
原因は解らないが、最新の binutils-2.18 をソースからインストールし直すと解消した。



必要なソフトウェア：
qpopper4.0.9.tar.gz (21.Mar.2006 Release)
ftp://ftp.qualcomm.com/eudora/servers/unix/popper/

qpopper-mysql-0.15-test.patch.bz2  (05.Aug.2006 Release)
ftp://ftp.tpnet.de/pub/pc/linux/diverses/



インストール：

使用gcc： gcc-3.3.6
環境変数： こちら


ソースディレクトリに移動する。
$ cd /opt/src

作業用ディレクトリを作成する。
$ mkdir qpopper4.0.9

作成したディレクトリに移動する。
$ cd qpopper4.0.9

パッチをダウンロードする。
$ wget  ftp://ftp.tpnet.de/pub/pc/linux/diverses/qpopper-mysql-0.15-test.patch.bz2

アーカイブをダウンロードする。
$ wget ftp://ftp.qualcomm.com/eudora/servers/unix/popper/qpopper4.0.9.tar.gz

解凍展開する
$ bunzip2 qpopper-mysql-0.15-test.patch.bz2
$ tar xozf qpopper4.0.9.tar.gz
解凍したディレクトリに移動する。
$ cd qpopper4.0.9/

パッチを適用する。
$ patch -p1 < ../qpopper-mysql-0.15-test.patch


最適化させる。
$ LD_OPTIONS="-lnsl" LDFLAGS="-lnsl"
$ ./configure \
--with-drac=/opt/src/drac-1.12/drac-1.12 \
--without-pam \
--enable-maildrop-type=maildir \
--enable-home-dir-mail=Maildir \
--enable-servermode \
--with-openssl=/usr/local/ssl \
--enable-log-login \
--enable-specialauth \
--enable-shy

コンパイルする。
$ make

SuperUserになる。
$ su
password:

インストールする。
# make install


sslのライブラリを/usr/lib/ 内にコピーしておく。
# cp /usr/local/ssl/lib/libssl.so.0.9.8 /usr/lib/
# cp /usr/local/ssl/lib/libcrypto.so.0.9.8 /usr/lib/


ログ格納用ディレクトリを作成しておく。
# mkdir /var/log/qpopper.log.d




pop3s の設定ファイル を格納しておくディレクトリを作成する。
# mkdir /etc/postfix/pop3s

作成したディレクトリ内に設定ファイルの設定見本をコピーする。
# cp /opt/src/qpopper4.0.9/qpopper4.0.9/samples/qpopper.config /etc/postfix/pop3s/qpopper.config

コピーした設定ファイルをviで開く。
# vi /etc/postfix/pop3s/qpopper.config

以下のように修正・保存する。

# 78行目 コメントアウトを外し、default を ssl に書き換え
set clear-text-password      = ssl

# 273行目 コメントアウトを外し、defaultをalternate-portに書き換え
set tls-support              = alternate-port

# 310行目 コメントアウトを外す。
 set tls-version              = default
 
#367行目 コメントアウトを外し、SSLのKeyファイルを指定する。
set tls-private-key-file     = /etc/mail/certs/mail.domain.com.key

#378行目 コメントアウトを外し、SSLの証明書ファイルを指定する。
set tls-server-cert-file     = /etc/mail/certs/mail.domain.com.crt




起動設定：

pop3 ( 110/tcp ) 変換用のinetd.confをviで新規作成する。
# vi /etc/inet/inetd.conf_pop3

以下の内容を記述して保存する。

pop3	stream	tcp	nowait	root	/usr/local/sbin/popper	/usr/local/sbin/popper -D 127.0.0.1 -s -d -t /var/log/qpopper.log.d/qpopper.log

inetconvを使用して変換する。
# inetconv -f -i /etc/inet/inetd.conf_pop3




/etc/servicesに pop3s ( 995/tcp ) を追加する。
# vi /etc/services
以下の内容を追記して保存する。
pop3s	 995/tcp
pop3s ( 995/tcp ) 変換用のinetd.confをviで新規作成する。
# vi /etc/inet/inetd.conf_pop3s

以下の内容を記述して保存する。

pop3s	stream	tcp	nowait	root	/usr/local/sbin/popper	/usr/local/sbin/popper -s -d -t /var/log/qpopper.log.d/qpopper.log -f /etc/postfix/pop3s/qpopper.config

inetconvを使用して変換する。
# inetconv -f -i /etc/inet/inetd.conf_pop3s




動作検証：

ここまで正常に動作するかどうかの実験

POP Before：
他端末からpopを引いてみる（passまでちゃんと入力してquitする）
（以下は192.168．0.25からpopを引いた場合。）
その後、以下のコマンドを入力する。
$ /usr/local/BerkeleyDB.4.4/bin/db_dump -p /etc/mail/dracd.db

以下のようにDATA部分に端末のIP Addressが表示されればOK。

VERSION=3
format=print
type=btree
HEADER=END
 192.168.1.25
 1010343631
DATA=END


pop3s：
OutookExpressなどの設定の
　・　受信メール(POP3)のポート番号を 「995」 に、
　・　「このサーバーはセキュリティで保護された接続(SSL)が必要」にチェックを入れて
受信テストしてみる。