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GNUのtextutils付属のcsplitコマンドのマニュアル。

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CSPLIT(1)                                               CSPLIT(1)

名前
       csplit - ファイルを文脈ベースで分割する csplit [-kqsz] [-b
       SUFFIX]  [-f   PREFIX]   [-n   DIGITS]   [--digits=DIGITS]
       [--elide-empty-files]   [--keep-files]   [--prefix=PREFIX]
       [--quiet] [--silent] [--suffix=SUFFIX] [FILE]

       csplit [--help] [--version]

説明
       csplit は FILE の各セクション(section)の内容を持つ 0  個
       以上の出力ファイルを作成する。 FILE が一つも与えられないと
       標準入力から読み込む。また FILE が `-' だった場合には、 そ
       のファイルには標準入力が用いられる。

       出 力ファイルの内容は PATTERN 引数によって決まる。 PATTERN
       引き数で指定される行が入力ファイルに存在しない場合はエラー
       となる (例えば、与えられた正規表現にマッチする行が残ってい
       ない場合など)。すべての PATTERN がマッチしおわったら、入力
       の残りは最後の出力ファイルにコピーされる。

       出力ファイルのファイル名は二つの部分からなっている。前半部
       のデフォルト名は `xx' である。デフォルトでは後半部は2桁 の
       十 進 数で、 `00' から `99' まで順にカウントアップされて行
       く。いずれの場合でも、出力ファイルを名前でソートして順に結
       合させると、入力ファイルが得られるようになっている。

       デフォルトでは、 csplit はそれぞれの出力ファイルを作成した
       後に、それに書き出したバイト数を表示する。

       csplit がエラーになったり、 hangup, interrupt, quit,  ter-
       minate  各シグナルを受け取った場合には、デフォルトではそれ
       までに作られた出力ファイルは消去される。

オプション
       -b SUFFIX, --suffix=SUFFIX
              SUFFIX を出力ファイル名の後半部に用いる。 SUFFIX に
              は、 printf(3) 形式の変換文字列を一つだけ指定しなけ
              ればならない。書式指定フラグ、文字列の幅、精度指 定
              な ども指定できる。変換指定文字列は整数を可読なかた
              ちで出力するものでなければならない。書式は整数値 を
              可 読 な 形式に変換するものでなければならない。した
              がって使えるのは `d', `i', `u', `o', `x', `X' に 限
              ら れる。 suffix 文字列はすべて(現在の出力ファイル
              が何番目かを示す数値と共に) sprintf(3) 関数に渡 さ
              れ、 それぞれの出力ファイルに応じた名前が順番に出力
              される。このオプションが指定されると、 --digits  オ
              プションは無視される。

       -f PREFIX, --prefix=PREFIX
              出力ファイル名の前半部を PREFIX にする。

       -k, --keep-files
              エ ラーが起こったとき、それまでに作成した出力ファイ
              ルを消去しないようにする。

       -n DIGITS, --digits=DIGITS
              出力ファイル名の数値部分の桁数をデフォルト値の 2 か
              ら DIGITS に変更する。

       -q, -s, --quiet, --silent
              出力ファイルのサイズを表示しない。

       -z, --elide-empty-files
              大きさ 0 の出力ファイルを作らないようにする。 (セク
              ション区切りが入力の最初の行にきた場合、こ の オ プ
              ショ ンを指定していなければ対応する出力ファイルの大
              きさは 0 になる)。なお出力ファイルの順番を示す番 号
              は、このオプションが指定された場合でも、常に 0 から
              連続してカウントされる。

       --help 標準出力に使用方法のメッセージを出力して正常終了 す
              る。

       --version
              標準出力にバージョン情報を出力して正常終了する。

PATTERN 引数
       N      N  には正の整数を指定する。出力ファイルを作成し、入
              力ファイルの内容を行番号が N になるまで書き込む (た
              だし line の行は書き込まない)。この後に繰り返し回数
              を指定すると、それぞれ N 行分の入力ファイルの内容を
              含む出力ファイルを作成する。

       /REGEXP/[OFFSET]
              出 力ファイルを作成し、入力ファイルのうち REGEXP に
              マッチする行の前までの内容を書き込む (マッチ行は 含
              ま な い)。 OFFSET を付加することもでき、これは `+'
              または `-' に正の整数を続けて指定する。 OFFSET が指
              定 されるとマッチ行に OFFSET の値を増減した行までが
              出力される。入力ファイルの残りは次のセクションの 入
              力として利用される。

       %REGEXP%[OFFSET]
              直 前の形式と同様だが、出力ファイルが作成されない。
              したがって入力ファイルの該当するセクションは無視 さ
              れることになる。

       {REPEAT-COUNT}
              直 前のパターンを REPEAT-COUNT の回数だけ余計に繰り
              かえす。 REPEAT-COUNT には正の整数かアスタリスク が
              指 定できる。アスタリスクの場合は、入力ファイルが終
              わるまで直前のパターンを繰り返す。

注意
       プログラムのバグについては bug-textutils@gnu.org に報告 し
       てください。
       man   ページは Ragnar Hojland Espinosa 
       が作成しました。

GNU textutils 2.0         15 August 1999                CSPLIT(1)