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GNUのtextutils付属のjoinコマンドのマニュアル。

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JOIN(1)                                                   JOIN(1)

名前
       join  - 二つのファイルを読み、フィールドが共通な行を結合す
       る

書式
       join [-i] [-1  FIELD]  [-2  FIELD]  [-a  FILE-NUMBER]  [-e
       STRING] [-j FIELD] [-j1 FIELD] [-j2 FIELD] [-o FIELD-LIST]
       [-t CHAR] [-v FILE-NUMBER] [--ignore-case] FILE1 [FILE2]

       join [--help] [--version]

説明
       join は join フィールドが一致している入力行の各ペアを標 準
       出力に表示する。一方の FILE が与えられないと標準入力から読
       み込む。また FILE が `-' だった場合には、そのファイルに は
       標準入力が用いられる。

       FILE1  と FILE2 は実行前に join フィールドの昇順にソートし
       ておかなければならない (数値順のソートはだめ)。 -t   オ プ
       ションが与えられなかった場合は、ファイルは join フィールド
       の先頭にある空白を無視してソートしておかなければなら な い
       (`sort  -b' のようなかたち)。 --ignore-case オプションを与
       える場合には、各行は join フィールドの英大文字小文字を無視
       してソートしておかなければならない (`sort -f' のようなかた
       ち)。

       デフォルトの動作は以下の通り: join フィールドは各行の先 頭
       に 来る。入力は 1 つ以上の空白でフィールドに分割され、行頭
       の空白は無視される。出力のフィールドは 1 つのスペースで 区
       切 ら れ る。 出 力行は、 join フィールド、 FILE1 の残りの
       フィールド、 FILE2 の残りのフィールドからなる。

オプション
       -1 FIELD, -j1 FIELD
              FILE1 の FIELD 番目のフィールドを用いて join を行う
              (FIELD は正の整数)。

       -2 FIELD, -j2 FIELD
              FILE2 の FIELD 番目のフィールドを用いて join を行う
              (FIELD は正の整数)。

       -a FILE-LIST
              FILE-NUMBER (`1' または `2') のファイルにあるペアに
              ならなかった行を、通常の出力に追加して表示する。

       -e STRING
              入 力にフィールドがなかった場合、それに対応する出力
              フィールドを STRING にする。

       -i, --ignore-case
              キーを比較するときに英大文字小文字の違いを 無 視 す
              る。 このプションを指定するときは、入力ファイルも同
              じように整列させておかなければならない。このよう な
              整列を行うには `sort -f' を使えば良い。

       -j FIELD
              -1 FIELD -2 FIELD と同じ。

       -o FIELD-LIST...
              出 力 行 の フォー マッ ト に FIELD-LIST を用いる。
              FIELD-LIST の各要素は、一文字 `0' または M.N の形式
              である。ここで M はファイル番号で `1' または `2' で
              ある。 N は正の整数で、フィールドの番号である。

              フィールド指定 `0' は join フィールドを表す。ほとん
              ど の場合は、 `0' の機能は M.N を用いて join フィー
              ルドを明示的に指定するやり方でも再現可能であろ う。
              しかし、 (-a や -v オプションを使ったときに) ペアに
              ならなかった行も表示する場合は、両方のファイルに そ
              のような行があると、 FIELD-LIST で M.N を使うやり方
              では join フィールドを指定することはできない。 join
              に この機能を与えるため、 POSIX で `0' フィールド指
              定の記述が発明された。

              FIELD-LIST の各要素はコンマまたは空白で区切られる。
              一 つの -o オプションの後に複数の FIELD-LIST 引数を
              指定することも出来る。 -o オプション以降の全ての リ
              ストの値は結合される。 FIELD-LIST の指定は、 (-a や
              -v オプションに由来するものも含め) 全ての出力行に適
              用される。

       -t CHAR
              入力・出力のフィールド区切りに文字 CHAR を用いる。

       -v FILE-NUMBER
              通 常 の出力ではなく、 FILE-NUMBER (`1' または `2')
              のファイルにある、ペアにならなかった行だけを表示 す
              る。

       --help  標準出力に使用方法のメッセージを出力して正常終了す
              る。

       --version
              標準出力にバージョン情報を出力して正常終了する。

注意
       プログラムのバグについては bug-textutils@gnu.org に報告 し
       てください。
       man   ページは Ragnar Hojland Espinosa 
       が作成しました。

GNU textutils 2.0         15 August 1999                  JOIN(1)