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GNUのsh-fileutils付属のsyncコマンドのマニュアル。

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SYNC(1)                                                   SYNC(1)

名前
       sync  - ファイルシステムのメモリバッファをディスクと同期さ
       せる

書式
       sync [--help] [--version]

説明
       sync はメモリにあるファイルシステムのデータバッファを ディ
       ス ク にフラッシュすることをカーネルに要求する。このフラッ
       シュには、変更されたスーパーブロック・変更された inode・遅
       延した書き込みが含まれる (他にもあるかもしれない)。

       カー ネ ルは (比較的遅い) ディスクの読み書きを避けるため、
       データをメモリに保持する。これにより性能は向上するが、コン
       ピュータがクラッシュした場合、結果としてデータが損失したり
       ファイルシステムが壊れたりするかもしれない。 sync はメモリ
       にある内容すべてがディスクに書き込まれることを保証する。通
       常、システムの終了には shutdown(8) や halt(8)  の よ う な
       シャットダウンコマンドを稼働させるが、これ以外の方法でシス
       テムを終了しようとする場合には、このコマンドを呼び出すべき
       である (シャットダウンコマンドはシステムの停止前に同期を行
       わせている)。

       このコマンドは単なる要求でしかないことに注意 す る こ と。
       sync(1)  はカーネルシステムコール sync(2) を呼び出し、カー
       ネルがフラッシュの予定を立てる。したがって、sync コマン ド
       はバッファが実際にフラッシュされる前に返ってくるかもしれな
       い。

オプション
       --help 標準出力に使用方法のメッセージを出力して正常終了 す
              る。

       --version
              標準出力にバージョン情報を出力して正常終了する。

関連項目
       halt(8), shutdown(8), sync(2)

注意
       プ ログラムのバグについては  へ報告
       してください。
       これは Ragnar Hojland Espinosa  によ る
       マニュアルページである。

sync                     17 November 1998                 SYNC(1)